一般社団法人社会科学総合研究機構(RISS)

RISSのブログ(各種お知らせ)

コラムを掲載しました(根本正一:国家に正義はあるのか? 日韓関係にみる個人と国家の意識のズレ)(note)

コラムをnoteに掲載しました。

 

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今回は、根本正一(RISS理事)の「国家に正義はあるのか? 日韓関係にみる個人と国家の意識のズレ」です。

 根本正一

(ジャーナリスト、博士(学術)、一般社団法人 社会科学総合研究機構 理事)

主要著書:『民主主義とホロコースト』(現代書館)

コラムバックナンバー:なぜ人間は社会を騙し、 社会に騙されるのか :政治家の言い逃れ答弁から 見えてくるもの

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またぞろ日韓関係が怪しい。韓国政府は長崎市の端島炭坑(通称軍艦島)など世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の登録取り消しを求めており、冬季五輪の開かれた韓国・平昌の民間植物園には安倍晋三首相が従軍慰安婦を模した少女の前で跪いて謝罪している像が設置され、日本政府は反発を強めている。一方で、サブカルチャーの世界では、両国の若者たちは「韓流」「日流」と互いのコンテンツを思う存分楽しんでいる。国家の掲げる正義は個人の意識とどう繋がっているのだろうか。

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コラムを掲載しました(稲葉年計:ジャン・ボードリヤールの 「象徴交換」と情報社会論)(note)

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今回は、稲葉年計(RISS研究員)の「ジャン・ボードリヤールの 「象徴交換」と情報社会論」です。
稲葉年計
(博士(社会学)、東京都立大学大学院 客員研究員、四日市大学 非常勤講師、
 一般社団法人社会科学総合研究機構 研究員)
主要著書:『統治・自律・民主主義:パターナリズムの政治社会学』NTT出版、『システムの社会理論―宮台真司初期思考集成』(共著) 勁草書房
コラムバックナンバー:
「アイディアの政治」の時代と 小池百合子都知事

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■ジャン・ボードリヤールのポストモダン情報社会論
ジャン・ボードリヤールは,主に1980年代は,記号論的ポストモダンを展開していたが,1990年『透きとおった悪』より,記号論というよりはポストモダン情報社会論というべき理論へと移行していく(水原 2014).

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コラムを掲載しました(清水利尚:SDGsは未来の社会への 道標となりうるか?)(note)

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今回は、清水利尚(RISS理事)の「SDGsは未来の社会への 道標となりうるか?」です。

清水利尚
(博士(学術)、独立研究者、一般社団法人社会科学総合研究機構 理事)

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はじめに
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs: Millennium Development Goals)の後継として、2015年9月に国連で開かれたサミットのなかで世界のリーダーによって採択された国際社会共通の目標、すなわち「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: 以下SDGs)」。
それは「貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動」の呼びかけとして、広く知れ渡っている。具体的には2030年の達成を目指した共通目標として、17の目標と169の指標が示されている。

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コラムを掲載しました(熨斗隆幸:ITは社会を変えるか? :スーパーシティが立ち上がる?)(note)

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今回は、熨斗 隆幸(RISS研究員)の「ITは社会を変えるか? :スーパーシティが立ち上がる?」です。

熨斗 隆幸
一般社団法人 社会科学総合研究機構 研究員)

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2020年の前半は新型コロナウィルスの感染症で、多くの国民がステイホームを余儀なくされました。新型コロナウィルス感染症自体や休業による直接的影響について、いろいろな方が,いろいろなところで発信をされているので、それらについてはここでは余り取り上げないつもりですが、それに関わるところからはじめてみましょう。

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コラムを掲載しました(外村江里奈:思考パターンと認識能力)(note)

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今回は、外村江里奈(RISS理事)の「思考パターンと認識能力」です。

外村江里奈
(博士(学術)、東洋大学文学部哲学科非常勤講師、清泉女子大学非常勤講師、一般社団法人社会科学総合研究機構 理事)

 

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つぎの会話を読んで、どのような感想をもつだろうか。

「民主主義(・・・・)ってどういう意味だ?」
「民主主義というのは人間の権利を守るという意味さ」
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コラムを掲載しました(根本正一:なぜ人間は社会を騙し、 社会に騙されるのか ーー政治家の言い逃れ答弁から 見えてくるもの)(note)

コラムをnoteに掲載しました。

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今回は、根本正一(RISS理事)の「なぜ人間は社会を騙し、 社会に騙されるのか :政治家の言い逃れ答弁から 見えてくるもの」です。

 根本正一

(ジャーナリスト、博士(学術)、一般社団法人 社会科学総合研究機構 理事)

主要著書:『民主主義とホロコースト』(現代書館)

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■「私は公共の福祉しか考えていない」
自民党の河井案里議員が夫の河井克行前法相とともに昨年の参院選を巡る公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕・起訴された事件が、話題を呼んでいる。選挙区広島の首長や議員が現金受領を認めて次々と辞職しているのに、河井夫妻が議員の座に固執しているのには驚きを禁じ得ない。

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コラムを掲載しました(稲葉年計:「アイディアの政治」の時代と 小池百合子都知事 )(note)

コラムをnoteに掲載しました。

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今回は、稲葉年計(RISS研究員)の「「アイディアの政治」の時代と小池百合子都知事」です。

稲葉年計
(博士(社会学)、東京都立大学大学院 客員研究員、四日市大学 非常勤講師、一般社団法人 社会科学総合研究機構 研究員)
主要著書:『統治・自律・民主主義:パターナリズムの政治社会学』NTT出版、『システムの社会理論―宮台真司初期思考集成』(共著) 勁草書房

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「アイディアの政治」
1990年代に入ると各国で福祉政策などの大幅な改革が行われる.ここから「制度」の自律性という想定が掘り崩され,制度変容を捉える新たな「政治」理論が出てくる(田中 2009: 30).歴史的制度論の決定論的性質の為に制度の変化を説明できないという批判は強いものであった.

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